静電気をコントロール
電気電子部品は電流路で静電気放電が生じると、大きな損傷を受け破壊されてしまうことがあります。近年は電子部品の小型化が進み、少量の静電気放電でも影響を受けやすくなってきております。
このような回路の損傷を防ぐためには、製造工程・搬送工程等で静電気発生を最小限に抑え、生じてしまった静電気を効率的に除去する必要があります。そのためには、製造工程・搬送工程等で帯電防止・導電性の材料を使用することが有効です。
ANSI/ESD S541では静電気の観点から材料を抵抗値で以下のように分類しています(一般的な導体・絶縁体の概念とは異なります)。
ANSI/ESD S541によるパッケージ材の抵抗値の分類
表面・体積抵抗値 / Ω | |
静電気シールド性 | <103 |
静電気導電性 | <104 |
静電気拡散性 | 104–1011 |
静電気絶縁性 | >1011 |
PBIアドバンストマテリアルズでは、各種帯電防止・導電性グレードを取扱っております。
帯電防止・導電性グレード一覧
表面抵抗値 / Ω (ANIS/ESD STM11.13) |
ベース樹脂 | 成形方法 | |
SCM7400 | 103–109 | PBI | 圧縮成形 |
SCM5400 | 104–109 | PEEK | 圧縮成形 |
SCM5130 |
106–1010 | PEEK |
圧縮成形 |
SCM5100 | 109–1012 | PEEK | 圧縮成形 |
SCM5100-50 | PEEK | 圧縮成形 |